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なぜ慢性症状に経絡治療が合うのか?――体の“奥の偏り”を見る施術

更新日:5月10日



長く続く肩こり、疲れ、胃の重さ、眠れない夜。

病院では「異常なし」と言われても、なんとなくしんどい——

そんな慢性的な不調に悩む方はとても多いです。


経絡治療は、こうした「原因がはっきりしない、でも確かにある不調」にこそ、

じっくりと向き合うための方法です。


今日は、「なぜ慢性症状に経絡治療が合うのか?」を、

私自身の臨床感覚を交えながらお話しします。



脚のツボに鍼を打っています
慢性症状には本治法をすることが大事です。


◆ 慢性症状の多くは「偏りの蓄積」


一時的な疲れや痛みなら、休めば回復します。

でも慢性化した不調は、そう簡単には抜けません。


経絡治療では、こうした症状を“体の中にある偏りが長く続いた結果”と捉えます。


たとえば:

• 陰が不足して、潤いや冷ます力が落ちる

• そのために、体の一部に熱がこもる

• その熱が“止まった場所”にコリ・痛み・緊張が出てくる


これは、表面的な症状ではなく、“体の深部にあるバランスの乱れ”の現れなんです。




◆ 経絡治療は、深く静かな“調整”



経絡治療では、症状のある場所だけを見るのではなく、

脈やお腹、体全体の状態を通して、どこに偏りがあるのかを見ていきます。


そのうえで、過剰に熱がたまっている場所、潤いが足りない場所を見極めて、

やさしい刺激で、全体のバランスを整えていきます。


強い刺激を加えるのではなく、

体が少しずつ動き出すための“きっかけ”をそっと渡す施術です。




◆ なぜ、時間がかかるのか



慢性症状は、時間をかけて崩れてきたバランスの結果です。

だから、一回の施術ですべてを治すことは目指していません。


体の奥から少しずつ整えて、

眠りが深くなる、呼吸が楽になる、気分が安定する——

そういった変化を積み重ねていく中で、

ある日「あれ、前より楽になってる」と感じる瞬間が訪れます。


ときどき戻ってしまったような不安感に襲われることもあるかもしれません。

そうやって少しずつ、でもちょっとずつでも「前よりも良い」を目指しています。



【まとめ】



経絡治療は、「すぐに効く」ではなく、「深く効いていく」施術です。

症状の奥にある体の偏りに目を向けて、

熱を抜き、潤いを助け、体が本来の力を取り戻せるように整えていきます。


長く続く不調に悩んでいる方ほど、

焦らず、静かに、自分の体と向き合う時間が必要です。


そのお手伝いをするのが、私の施術です。

ご自身の症状で相談したいという方、遠慮なくお問い合わせくださいね。

 
 
 

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