暑さが体に与えている影響|脈診で見える“熱”のサイン
- 綾子 角田
- 8月18日
- 読了時間: 3分
高温の疲労を自覚する方が続出
今年の暑さは例年よりも早く、6月ごろから本格的に始まりました。
8月半ばの時点ですでに2ヶ月以上、暑さと付き合っていることになります。
とくに8月上旬にやってきた、40℃に迫るような高温。
体温を超える暑さでは、疲れが抜けにくく、日常の回復力も落ちてしまいます。
この酷暑の影響は、患者さんの体にもはっきり現れていました。

自覚症状と脈診から見えたこと
患者さんからよく聞いた自覚症状は、
暑い・のぼせる
頭がぼーっとする
疲れが取れない
うまく眠れない
などの声が多く、どれも“熱のこもり”を示すものです。
脈診では、高温になる前と比べて明らかに体温の高い脈と、体内に熱の勢いがある脈が増えていました。
同時に、「だるさ」や「疲れやすさ」を示す脈も多く、暑さが自律神経や内臓に負担をかけている様子が伝わってきました。
鍼灸治療後の変化
今の時期は例年、夏バテの「初期の脈」が多いのですが、鍼灸治療を受けている方は、夏バテ後期まで悪化しにくい印象があります。
施術後には、
「なんかスッキリした」
「熱が抜けた気がする」
という体感の声も多く、脈もバランスが整い、熱の偏りが軽減されています。
このバランスが取れた状態になると、食欲も少しずつ戻り、熱っぽさも落ち着いていきます。
初期のバテを放っておくと…
「冷たいものが飲みたい」「味の濃いものが欲しくなる」といった初期症状をそのままにしておくと、
だるさが抜けない
食べても回復する感じがしない
疲労感が強くなる
といった状態へと進行しやすくなります。
熱中症とまではいかなくても、体に熱の疲労が蓄積されると、
「食べても、休んでも、なかなか抜けない」不調として現れます。

鍼灸治療でできること
経絡治療では、脈診に基づいて施術のポイントを決めていきます。
熱に対応するツボ
だるさや疲労に対応するツボ
を使い、熱のこもっている部分に鍼をして、発散・調整を行います。
脈診や腹診では、体の内側の状態をリアルタイムで読み取ることができます。
その結果、どの五臓六腑に負担がかかっているのかを把握し、
その臓腑に働きかけることで、再発しにくい体の土台づくりができます。
この「五臓六腑を直接見られる・整えられる」のが、経絡治療の大きな強みです。
おわりに
この夏の猛暑・酷暑で、例年よりも
疲れが抜けない
食欲が戻らない
やる気が起きず、ただ日が過ぎていく
そんな感覚がある方は、体の内側=五臓六腑から見直す視点を取り入れてみませんか?
症状をうまく言葉にできなくても大丈夫です。
問診や触診を通じて、お体の状態をしっかり把握し、必要なケアをご提案いたします。
「なかなか熱っぽさが抜けなくて毎日だるい」
「食欲が戻らなくて、体力が落ちてきた」
そんなお悩みがある方、
また「自分のこの不調、鍼灸で対応できるのかな?」というご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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