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​婦人科系の鍼灸治療

​このような症状はありませんか?

  • 月経前になるとイライラしたり気分が落ち込む

  • 生理の周期が安定せず、毎月の予定が読めない

  • 経血量が多くて、夜用ナプキンでも足りないことがある

  • 生理痛が強く、鎮痛剤が手放せない

  • 体が冷えやすく、生理の前後にお腹や腰が重だるい

  • 生理が終わっても疲れが抜けない・浮腫みが続く

  • 不妊治療を続けているが、なかなか結果が出ない

  • 更年期と言われる時期に入り、ホットフラッシュや寝汗がつらい

  • 妊娠・出産後から、体質が変わったように感じる

  • 女性ホルモンの影響を受けやすく、心や体の波が大きい

こうした症状に、東洋医学と脈診をベースにしたやさしい鍼灸でアプローチしています。

1. 生理痛 (PMS / PMDD )

特徴

  • 生理痛と一言で言っても、感じ方は人それぞれです。

  • 「下腹部が重だるい」「腰がじんわり痛い」「冷えてくると痛みが強くなる」など、痛み方にも個人差があります。

  • また、生理の始まる数日前から「気分が落ち込む」「イライラする」「眠くて仕方がない」など、心と体に変化を感じる方もいます。

  • これは「PMS(月経前症候群)」と呼ばれ、さらに強い症状が現れる場合には「PMDD(月経前不快気分障害)」と診断されることもあります。

  • こうした不調は、ホルモンの変化に体がついていけず、自律神経のバランスが崩れているサインでもあります。

  • 冷え・疲労・睡眠リズム・食生活など、日々の状態と深くつながっているため、鍼灸でのケアがとても有効です。

​施術方法

  • 脈診を通して体の状態を丁寧に把握します。

  • 生理痛やPMSは、「熱」「冷え」「ストレス」「瘀血(おけつ)」といった体のアンバランスから起きることが多く、それぞれに応じたツボを選びます。

​ ● 熱のタイプ

  • 下腹部や鼠蹊部(そけいぶ)に硬結や緊張が現れることが多く、それらを鍼で柔らかくして、巡りを整えていきます。

 ● 冷えのタイプ

  • 「血(けつ)」が不足しがちで、冷えやすく疲れやすいのが特徴。

  • 血を補いながら、温めるツボとお灸を使って体の芯から整えていきます。

 ● ストレスタイプ

  • 肩や背中、みぞおちなどの緊張が強く、自律神経に関わる症状(不眠、イライラなど)も出やすいタイプ。

  • 鍼や鍉鍼を通して心身の緊張をゆるめていきます。

 ● 瘀血タイプ(血の巡りが滞る)

  • 全身が硬くこわばるようなタイプ。

  • 特に首・肩のこりが強く出やすく、臀部(お尻)にも硬さが見られることがあります。

  • このタイプでは、お灸はあまり使わず、鍼でめぐりを良くしていきます。

さらに、次のような症状にも合わせて施術を調整します。

  • 生理時の頭痛 → 頭痛の治療を併用

  • イライラ・情緒不安定 → 気の流れと緊張を緩めるアプローチ

  • 首・肩こり → 硬さを取り、循環を促す

  • 患者さん一人ひとりの状態を脈とお腹(腹診)で確認し、その時の「今、体が求めていること」に沿って施術内容を組み立てていきます。

 

病院で「睡眠障害」と診断されていなくても、「最近なんだか眠りが浅い」「寝ても疲れがとれない」など、睡眠にまつわる不調やお悩みがあればお気軽にご相談ください。

2. 子宮内膜症、子宮筋腫など

特徴

  • 子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫・子宮腺筋症などについて

  • これらは婦人科で診断される疾患であり、それぞれに医療機関での検査や治療が必要となるものです。

  • 婦人科で診断されるさまざまな疾患(子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮腺筋症、子宮頸部の異形成 など)に対しても、体の状態に合わせて、緊張や冷え、巡りの悪さを整える施術を行っています。
    病名に対して直接アプローチするのではなく、体の状態を丁寧に見ていくことで、その方に必要なケアを行っていきます。

​施術方法

  • これらの婦人科疾患に対しても、基本的には「1.生理痛」と同様の視点で施術を組み立てていきます。

  • 傾向としては瘀血(おけつ)の状態がみられることが多く、特にお腹の反応(緊張や硬さ)が強く出ることがあります。

  • 腹部を丁寧に、やや深めに触れて状態を確認しながら、その方に合ったツボを選び、鍼でやさしく整えていきます。

  • また、婦人科では漢方薬が処方されるケースもありますが、鍼灸との併用は可能です。

  • 必要に応じて、病院での治療と並行しながら、身体の巡りを整えていくような施術をご提案しています。

3.更年期障害 

特徴

  • 更年期障害は女性ホルモンのバランスの変化によって、体や心に様々な不調が現れ日常生活に影響が起きる状態です。

  • 個人差が大きく、ほてりや発汗、イライラなどの症状が現れます。

  • 多くの症状が出ることがあり、これまでに経験したことのない体調の変化に不安を覚えることもあるため、心のケアも行なっていく必要があります。

  • 更年期症状の背景には、女性ホルモンの急激な変化が関係しているため、婦人科でのホルモン検査や治療を受けることも大切です。

  • Iluminarでは、現在、婦人科に通院中の方、薬を使わずに症状を和らげたい方、どこに相談してよいか分からずお悩みの方、それぞれのお気持ちや状況に合わせて、鍼灸治療を組み立てています。

  • 「薬とうまく付き合いながら体調を整えたい」「検査では異常がないけれどつらい」といったご相談も、安心してお話ください。

​施術方法

  • 冷えのぼせ(上実下虚タイプ)

  • 脈診では、上半身(頭・首・肩)に「熱」、下半身に「冷え」の反応が出ます。

  • このようなアンバランスな状態では、上の熱を落ち着かせ、下を温めて巡らせることが必要です。

  • 頭・首・肩まわり → 鍼で熱の発散

  • 足元(特に下腿)→ お灸や鍉鍼で冷えを緩和・筋緊張を緩める

  • 必要に応じて、ストレス・不安感など「心の緊張」へのアプローチも行います。

    ​→のぼせの項目でもご紹介しています。

このような症状も併せてご覧ください​​

​→ のぼせ・ほてり

​→睡眠障害

​→気分の落ち込み

​→便通の乱れ (準備中)

​→頭痛・肩こり

4. 妊活中の体調管理

特徴

  • 妊活中や不妊治療中の方のための鍼灸治療では、心身の状態を丁寧に見ながら、妊娠しやすい体づくりを目指します。

  • 不妊治療は、婦人科でのホルモン治療やタイミング療法、体外受精などと並行して行われることが多く、その過程では体調や気持ちの揺らぎが起こりやすくなります。

  • 通院中のクリニックでの方針や治療内容をふまえた上で、鍼灸ができるサポートをご提案いたします。

  • Iluminarでは、「○ヶ月で妊娠しましょう」というような一方的な目標設定はせず、その方の体と心に合った無理のないペースでのサポートを大切にしています。

​施術方法

  • 問診、脈診、腹診などを通して体の状態を細かく確認し、以下のような視点から施術を行います。

  • 子宮や卵巣まわりの血流を促し、ホルモンバランスを整えていくことを目的としています。

  • 特に「冷え」「熱(瘀血)」「ストレス」の3つのタイプに体質を分け、それぞれに合わせた施術を行っていきます。

 

 ●​ 冷えのタイプ

  • 高温期が安定せず、基礎体温が全体的に低めに出ることが多いタイプです。

  • 下半身の冷えや胃腸の弱さが見られる場合もあります。
    → 体を温める経穴やお灸を用い、巡りを整えていきます。

 ● 熱(瘀血)のタイプ

  • 低温期が短く、基礎体温が全体的に高めで、月経前後の痛みや血の停滞が見られるタイプです。

  • 筋肉のこわばり、顔のほてりなども出やすくなります。
    → 鍼で熱の発散と筋肉の緊張緩和を図ります。お灸は控えめに行います。

​​

 ● ストレスタイプ
  • 基礎体温が不安定に上下したり、気分の浮き沈み・睡眠障害・便通の不調などがあるタイプです。
    → 自律神経のバランスを整え、心身の緊張をやわらげる施術を行います。

  • 必要に応じて、婦人科での治療と併用しながら、月経周期・基礎体温・体調の変化を一緒に見守っていきます。

5. 安産

特徴

  • 「安産のための鍼灸」といっても、“絶対に安産になる”という保証ができるものではありません。
    ですが、出産に向けて心と体のバランスを整えるサポートは、鍼灸でできる大切な役割だと考えています。

  • 妊娠初期(〜12週ごろ)は、お身体がとても繊細な時期です。この時期は基本的に安静を優先し、鍼灸の初診は14週以降を目安としています。

  • ただし、つわりや強い肩こり・頭痛などでお薬に頼りたくない場合など、ご相談のうえ慎重に対応いたします。

  • 安産を願う方への鍼灸は、お身体の声を丁寧に聴きながら、無理なく穏やかに整えていくことを大切にしています。

​施術方法

  • はじめに 脈診や腹診、触診を通じて、妊娠中の体の状態(疲労度・冷え・熱・緊張など)を確認します。

  • 症状やお悩みに応じて、以下のようなケアを行います:​

 

○ つわり・吐き気・倦怠感 → 胃腸の調整、ストレスの緩和

○ 不安感・眠りが浅い・イライラ → 自律神経やホルモンバランスを整える

○ 肩こり・首のこり・腰の重だるさ → 妊娠中に負担のかかる筋肉をゆるめる

○ 逆子へのアプローチ
 → お灸で子宮まわりの巡りを整えるケアも行います。
  赤ちゃんの週数や体重に応じて、安全なタイミングで施灸を開始します。
  (時期によっては施灸を見送ることもあります)

  • また、お腹が大きくなる妊娠後期は、お身体に合わせて姿勢を調整しますのでご安心ください。

6. 産後のケア

特徴

  • 出産後の女性の身体は、肝血(かんけつ)や腎精(じんせい)といった体の根本的なエネルギーが大きく消耗された状態です。

  • この影響により、歯がもろくなったり、抜け毛が増えたり、情緒が不安定になることもあります。

  • さらに、慣れない育児や夜間授乳による睡眠不足が重なり、慢性的な疲労や回復の遅れにつながります。

  • 「できるだけ薬に頼らず整えたい」「授乳中なので薬が使えない」という方にとって、鍼灸は優しい選択肢の一つです。

​施術方法

  • 問診と脈診により、今の体の状態を丁寧に確認します

    ○ ストレスが強い方→心身の緊張を緩めてリラックスできる施術
    ○ 眠気や気力の低下、気分の落ち込み→気・血・津液を補う経穴を選びます
    ○ 長時間の抱っこや授乳姿勢からくる、肩こり・腰痛・腱鞘炎などの症状→症状に沿った施術、局所の緊張を和らげる施術を行います

  • 治療は柔らかい刺激・安心できる体勢で進めていきます。

  • お子さん連れでもご相談ください。

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