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経絡治療ってなに?中医学との違いをやさしく解説

2025年5月3日
読了時間: 4分

更新日:9月5日


最近、「東洋医学」とか「鍼灸」といった言葉が少しずつ身近になってきた気がします。でも「東洋医学っていろいろありそうだけど、結局何が違うの?」と思ったことはありませんか?


私が行っているのは「経絡治療」という、日本独自に発展した鍼灸の方法です。これは「中医学」とはちょっと違う流れを持っていて、じつは“全く別物”といってもいいくらいです。


今回は、そんな「経絡治療とは何か?」という基本と、中医学との違いを、できるだけわかりやすくお話ししてみます。



経絡治療とは?


◆ 「経絡(けいらく)」ってなに?

経絡とは、からだの中を流れる“気”や“血”の通り道。目には見えませんが、経絡の流れに乱れがあると、なんとなく調子が悪かったり、冷えたり、痛みが出たりします。

経絡は例えるなら電車の線路。ツボは駅。なんて例えたりします。


鍼灸師はこの流れを読み取り、気血津液の流れを整えることで、自然治癒力を引き出そうとします。



◆ 経絡治療とは?


経絡治療は、からだ全体の「気の流れ」を見て、不調の根本にアプローチする治療法です。


  • 脈診や腹診など「手で診る」、がとても大事

  • 使う鍼はごく細く、ほとんど痛みがない

  • 刺さない「接触鍼(せっしょくしん)」も使う

  • 「証(しょう)」という体質・状態を見極めて全身に施術する


つまり「今ここが痛いから、ここに鍼!」ではなく、「なぜここが痛くなったのか?」を診て、全体から整えるのが基本の考え方です。



◆ 中医学との違い


よく混同されがちなのが「中医学(中国伝統医学)」です。



◆ 経絡治療と中医学の違い(ざっくり) 経絡治療にも中医学にもさまざまな流派や考え方があり、実際の診察法や治療法は施術者によって異なります。ここでは、両者の特徴を大きく捉えるために、一般的な傾向として比較しています。

どちらも五臓や経絡を扱いますが、経絡治療では経絡の虚実を治療の中心に置くのに対し、中医学では臓腑や気血津液の状態を細かく弁証しながら治療を組み立てる、という違いがあります。


項目

経絡治療(日本)

中医学(中国)

診立ての中心

経絡の虚実を重視して証を立てる

臓腑や気血津液などの病理を組み合わせて弁証する

五臓の捉え方

五臓を経絡の働きと結びつけて捉える

臓腑の機能や相互関係、病理を細かく捉える

気の捉え方

気血の変化を、経絡や脈の状態と結びつけて捉える

気虚・気滞・気逆など、気の病理を細かく分類する

治療の重心

経絡の虚実を整える本治法を軸にする

弁証した病理に応じて経穴を組み合わせる

鍼刺激の傾向

繊細な刺激を用い、刺さない鍼を使用することもある

比較的しっかりした刺鍼や鍼操作を用いることが多い


どちらが良い悪いではありません。


私は自分自身が刺激には敏感であり、鍼への恐怖もあったことや、実際に経絡治療の施術を受けた時の体の感覚の変化が心地よく、経絡治療の道を選びました。


ちなみに使用する鍼の太さと刺し方が大きく違うことも特徴です。


筒(鍼管)を使って刺すのが主に日本

鍼をそのまま刺すのは中国


中国式の鍼では、鍼管を使わずにそのまま刺入する方法が一般的です。 中医学をベースとした鍼灸では、比較的深め・太めの鍼を用いたり、捻転や提挿などの鍼操作を行い、「得気」と呼ばれる鍼特有の感覚を重視することがあります。




上が中国鍼、下は私が治療で使っているものと同じ太さの鍼(0.16mm)
上が中国鍼、下は私が治療で使っているものと同じ太さの鍼(0.16mm)



まとめ


私の鍼灸院では、この経絡治療をベースに、その日の脈やお腹、皮膚や筋肉の状態に実際に触れ、施術を組み立てています。


その日その時のあなたの「脈」や「お腹」に手をすませ、触れて、整えていく。


病名はついていないけれど、体調がすぐれない」 「いくつかの不調が重なっていて、どこから考えたらいいのかわからない」

そんなときにも、経絡治療という見方から体を見ていくことができます。

もしよかったら、経絡治療の世界をもう少しのぞいてみてください。

この記事を書いた治療院

Iluminar鍼灸マッサージ治療院は、吉祥寺駅からバスで約5分、成蹊大学近くにあります。


Iluminar鍼灸マッサージ治療院

〒 180-0001東京都武蔵野市吉祥寺北町3-4-3

メゾン・ド・アルザス 102




治療院入り口にあるイルミナル鍼灸マッサージ治療院の看板。ピンク色の羽根のようなロゴマークの下に治療院の名前が書いてある。

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