【勉強会レポート】膝痛に対する鍼灸アプローチ
- 綾子 角田
- 11月27日
- 読了時間: 3分
2025年11月9日、医療鍼灸協会の研修に参加しました。
今回のテーマは 膝の痛み。
成長期にも、高齢になってからもトラブルが出やすい場所です。
現代医学
現代鍼灸
中医学
経絡治療
と、4つの視点で学び、
「膝をどう理解し、どうアプローチするか」を改めて見つめる時間になりました。
🧠 現代医学の視点:膝の中を覗くエコー画像
エコーで膝の中を実際に見せていただきました。
普段触って想像しているものが、画像で立体的に見えると理解が深まります。
「あ、これが滑液包」「ここが腱の境目」そんな気づきが次々と。
膝痛の中には、すぐに医療の判断が必要なケースもあります。
ただ、通い慣れた鍼灸院のほうが相談しやすい方も多いですよね。
だからこそ施術者が
今、鍼灸をするべきか
医療へお繋ぎするべきか
そこを丁寧に見極める力が大切だと感じました。
🪡 現代鍼灸:変形性膝関節症へのアプローチと温灸
変形性膝関節症を想定した実技。
関節を動かす筋肉に刺鍼し動きをサポート。 パルス(電気)で筋肉に刺激を与えることもあるようです。
さらに、自宅ケアとして温灸がおすすめとのこと。
大体二週間くらいは続けてやっていくと、症状が緩和しやすいそうです。
温めると関節がふっと楽になりやすい
「自分で続けられるケア」があるのは強い味方です

🌿 中医学の視点:肘で膝を見るという考え方
今回は子午流注という考え方を使って膝を治療。
肘や手首のツボを膝に対応させて使う方法です。
普段の私は局所の治療が多めなので、
「遠隔刺激で膝が変わる」という視点がとても新鮮でした。
太めの鍼での刺鍼にもようやく慣れてきたところ。
毎回ドキドキするけど、成長してる実感あります。笑
舌診にも触れました。
私は臨床では使わないのですが、
体は本当に多方向からサインを出してくれるんだなぁとしみじみと感じました。
🪡 経絡治療:触れて聴くという診立て
今回、当日に膝が痛かったこともあり、膝のモデルになりました。
膝をどう触るか、何を感じ取るか、丁寧に教えていただきました。
触れ方は柔らかいのに、的確に痛みの芯に触れていく。
それだけで痛みが薄まるような、不思議な感覚でした。
鍼の前にまず触れる
触って知る
何が痛いのか、何を助けるべきか
基本だけど、深く大切なこと。
初心に返ったような気持ちになりました。

⚠️ 無理をしないという治療者の選択
膝の関節内に刺鍼しない理由、
それが「化膿性関節炎のリスクがあるから」ということも確認。
無理をしない、できる範囲で最大の力を発揮する。
これはIluminarでも同じ考えです。
膝の痛みは、早めに向き合うほど未来が楽になります
私は前十字靭帯・半月板・側副靱帯の手術歴があります。
だからこそ膝をかばう辛さ、少し動くだけで痛いあの膝の感覚、よく分かります。
「なんとなく痛い」
その小さな違和感が、後の動きやすさを左右します。
我慢しすぎずに、ふっと楽になる方向を一緒に探していけたら嬉しいです。
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