便秘・下痢について講義を受けてきました【医鍼連携】
- 2月25日
- 読了時間: 4分
医鍼連携の勉強会に参加してきました。
今回のテーマは「便秘と下痢」。
お通じの不調はとても身近な問題ですよね。
外出前に「トイレはどこにあるかな」と無意識に確認してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の講義では、便秘や下痢をどのように評価し、どう向き合っていくのかを、さまざまな視点から学びました。
現代医学の視点|まずは構造と働きを知る
まずは、胃から大腸・肛門までの消化管の構造と働きを改めて整理しました。
消化管がどのように動き、どのように吸収し、どのように排泄へとつながっていくのか。
その仕組みを理解することで、症状の背景が見えやすくなります。
また、鍼灸で対応する前に「すぐ医療機関での評価が必要な状態」についても復習がありました。
お腹の症状は、まず医療機関を受診されることが多いと思いますが、改めて“鑑別の大切さ”を感じました。
食事との関係|FODMAPという考え方
今回印象に残ったのが「FODMAP(フォドマップ)」という食品分類についてです。
FODMAPとは、
小腸で吸収されにくく、大腸で発酵しやすい短鎖炭水化物の総称です。
・オリゴ糖
・二糖類(乳糖など)
・単糖類(果糖など)
・ポリオール(ソルビトールなど)
これらは大腸でガスを発生しやすく、腹部の張りや腹痛、下痢などを起こしやすいことがあります。
過敏性腸症候群(IBS)の方では、低FODMAP食が症状の改善につながることもあると言われています。
例えば「お腹に良い」と思われがちなヨーグルト。
含まれる乳糖(ラクトース)はFODMAPに分類されるため、体質によってはお腹の張りの原因になることもあります。
一般的に体に良いとされる食品でも、その人の体質によっては負担になることがある。
食事との関係を丁寧に見ていくことも大切だと感じました。
現代鍼灸の視点|神経の働きを整える
実技では、神経の働きを意識した刺鍼を行いました。
特に仙骨部へのアプローチです。
まず聴診器で腸の音を確認し、刺鍼によってどのように変化するかをモニターしながら進めました。
普段あまり狙わない部位だったので少し緊張もありましたが、とても学びの多い実技でした。
印象的だったのは、便秘の方が下痢になる、といった極端な変化は起こらず、症状が落ち着く方向に働くということ。
「すぐトイレへ!」という即効性というよりも、ゆるやかに整っていく印象でした。
(実は、実技中にトイレが混雑したらどうしようと内心少し心配していました。)
中医学の視点|弁証という考え方
中医学では、便秘や下痢にもさまざまな「弁証(タイプ分け)」があります。
正直に言うと、私は学生時代からこの分野が少し苦手でした。
考え方がとても細かく、混乱してしまうこともあります。
ただ、先生がおっしゃっていた言葉が印象的でした。
「あまり交流のない先生同士でも、結局よく使うツボは似ていることが多い。
たくさん覚えるより、よく使うツボの精度を高めていけばいい。」
この言葉に少し救われた気持ちになりました。
広く網羅することも大切ですが、深く磨くこともまた大切なのだと感じました。
経絡治療の視点|脈とお腹から全体を見る
経絡治療では、脈診と腹診を通して体全体の状態を捉え、本治法を行います。
お通じの悩みは、単に腸だけの問題ではないことも多く、
腹部の緊張や腰部の硬さなど、他の部位にサインが出ていることもあります。
自律神経の働きが乱れているときに症状が出やすい印象もあります。
腹部の緊張が強い場合には、塩灸で表面の緊張をゆるめていきます。
「中を温める」というより、腹壁の過緊張をほどくイメージで、心地よい温度で行います。

便秘や下痢は、生活の質に大きく影響します。
・外出が億劫になる
・電車に乗るのが不安になる
・予定が立てづらい
だからこそ、部分だけを見るのではなく、全体を見ていくことが大切だと改めて感じました。
便秘・下痢でお悩みの方へ
便秘や下痢は、単独の症状ではなく、体全体のバランスの乱れから現れることもあります。
まずは医療機関での評価を受けることが大切ですが、
検査で大きな異常が見つからない場合でも、つらさは確かに存在します。
当院では、脈診や腹診を通して体の状態を丁寧に見ながら、
緊張をほどき、自律神経の働きを整える施術を行っています。
お通じの不調が続いている方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
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気になることがあれば、お気軽にご連絡ください。




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