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慢性的な痛みが改善しない理由 ー全身と緊張の視点から|吉祥寺 鍼灸

  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

このブログを読んでいる方の中にも、

長く続く体の痛みを抱えている方がいるのではないでしょうか。


そして、

その痛みをなくして元の体に戻りたい。

痛みを気にせず動けていた、あの頃の感覚を取り戻したい。


そんな思いから、病院や整骨院、マッサージ、さまざまな方法を試してきた方も多いと思います。


薬を飲んだり、運動療法をしたり、患部をマッサージしたり。


そのときは

「少し楽になった」

「軽くなった気がする」


そう感じても、数日後にはまた同じ場所が痛み出す。


また痛くなってしまった。

やっぱりこの痛みはなくならないのかもしれない。


このままずっと同じことの繰り返しなのではないかと、不安になることもあると思います。

実はこの状態には、体の仕組みによる理由があります。



窓辺に緑の葉を持つ植物がガラス瓶に挿されて置かれている。背景は曇りガラスの窓で、落ち着いた雰囲気が漂う。



② 慢性痛は「痛い場所の問題だけではない」


腰痛が長引いている場合、腰そのものに負担がかかっていることもありますが、

それだけでは説明できない状態になっていることが少なくありません。


「また痛くなるかもしれない」という不安や、無意識に痛みを避ける動き。


こうした反応が続くことで、体の緊張が抜けにくくなり、

結果として痛みが繰り返されてしまうことがあります。




③ 全身の緊張が抜けない状態


こうした無意識の反応としてよく見られるのは、


  • 痛みを感じないように体を固めて動く

  • 動くと痛いから、なるべく動かないようにする

  • 不安によって体の緊張が強くなる

  • 息を深く吐けず、呼吸が浅くなる


といった状態です。


こうした“守り”の反応が続くと、痛い場所だけでなく全身の緊張が抜けにくくなります。


実際には、首や肩が硬くなったり、呼吸が浅くなったり、

体全体が力んだままになっている方も少なくありません。


その状態が続くことで、痛みはさらに長引きやすくなります。

こうした状態は、体の緊張だけでなく、自律神経の働きとも関係していることがあります。



④ 痛みが繰り返されやすくなる状態


こうした緊張や“守り”の反応が続いていると、 体はその状態に慣れていきます。


すると、本来であれば問題のない動きや負担でも、

痛みとして感じやすくなることがあります。


また、「また痛くなるかもしれない」という感覚が残ることで、 体は無意識に同じ反応を繰り返しやすくなります。



⑤ なぜ一時的に良くなっても戻るのか


みなさんも、体の痛みを取ろうとして、いろいろな方法を試してきたのではないでしょうか。


たとえば、マッサージ、湿布、温めること、ストレッチ、鎮痛薬。


痛い場所やその周辺に対して、さまざまな方法があります。


私も鍼灸治療やあん摩マッサージ指圧の中で、患部によく触れています。

実際に、その場所には痛みが起きても仕方がないほど、筋肉の緊張や負担が強く出ていることがあります。


ただ一方で、痛みが長引いている方では、

その場所だけでなく、痛みによって体が“守ろう”としている反応が続いていることがあります。


たとえば、


  • 痛みへの不安が残っている

  • 動かすことが億劫になっている

  • 呼吸が浅くなっている


こうした状態が続くと、体は緊張を解きにくくなります。


するとまた体は“守ろう”として固まりやすくなり、

結果として痛みを感じやすい状態が続いてしまいます。


つまり、一時的に痛みが軽くなっても、

全身の緊張や“守り”の反応が残っていると、また元に戻りやすいのです。



⑥ ではどうすればいいのか


では、どのように痛みと向き合えばよいのでしょうか。

私は、痛みを感じている場所だけでなく、体全体の状態を見ながら整えていくことが大切だと考えています。


痛みが長引いている方では、患部そのものだけでなく、痛みに対する不安や、体を守ろうとする無意識の緊張が続いていることがあります。


また、痛みそのものに意識が向きすぎると、体はさらに緊張しやすくなります。

そのため、痛い場所だけにとらわれず、体全体の状態にも目を向けていくことが大切です。


体が強く緊張して守っているときには、無理な刺激や動作がかえって負担になることもあります。

施術の中で少しずつ緊張がほどけ、呼吸がしやすくなったり、体が緩んでいく感覚を確認しながら進めていくことが大切です。


こうした積み重ねが、無意識の“守り”や緊張を少しずつほどき、慢性的な痛みを改善しやすい状態につながっていくと考えています。



⑦ まとめ


慢性的な痛みは、痛い場所だけの問題ではなく、 全身の状態や無意識の緊張、体の反応が重なって続いていることがあります。


そのため、その場の痛みを和らげるだけでは、 また同じ状態に戻ってしまうことも少なくありません。


これまでいろいろな方法を試しても改善しなかった方も、 それは決して間違っていたわけではなく、 体の仕組みとして起こりやすい流れだったとも言えます。


だからこそ、体全体の状態を見ながら、 少しずつ緊張をほどいていくことが大切です。



慢性的な痛みでお悩みの方は、

一度ご自身の体の状態を見直してみることも大切です。


当院の鍼灸治療については、こちらで詳しくご紹介しています。


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