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「なんかスッキリした」の正体――“整える”ってどういうこと?


施術のあと、「なんかスッキリしました」と言われることがあります。


でもよく考えてみると、その「スッキリ」って——


  • 痛みが完全になくなったわけじゃない

  • 特別な刺激を加えたわけでもない

  • 治療中に爆発的な変化があったわけでもない



…それでも、体と心が軽くなった感じがしている。


今日はその「なんかスッキリ」の正体を、経絡治療の視点でお話しします。




窓辺に木の小さな鉢植えがある
気づくのはほんの少し



◆ スッキリ=“流れ”が戻った感覚



体が不調なときって、どこかが「詰まっている」「とどこおっている」感覚があることが多いです。


それは痛みかもしれないし、

呼吸の浅さ、気持ちの重さ、体の奥の熱っぽさ、東洋医学的な冷え、かもしれません。


鍼灸治療では、そういった“流れが滞っている場所”に働きかけて、動きを生み出します。


すると体は、自然に「整おう」とします。

その結果、痛みが減る、体が温まる、深く眠れるようになるなどの変化が起きます。


この“動きが生まれた瞬間”を、人は「スッキリ」と表現しているのかもしれません。






◆ 体の中の“偏り”が整うと、感覚は静かに変わる



経絡治療では、体を「パーツ」ではなく「流れ」として見ています。


例えば:


  • 肩こりが、実はお腹の疲れから来ている

  • 頭痛が、冷えた足とのバランスの乱れで起きている

  • 不眠が、胸の熱を冷ませない“静けさ不足”から起きている



このように、痛みのある場所と原因が違うことも多く、

その“根っこ”を整えると、表面的な症状も少しずつ静かになっていきます。


これが、「治す」ではなく「整える」という考え方です。





広い緑の土地に暖かな光が照っている
小さな変化も、少しずつ積み重なって、大きな変化につながっていきます



◆ 変化はじわじわ、でも確かに起きている



鍼灸のあと、急激に症状が変わることもありますが、

多くの場合は、日常の中で「なんとなくいいかも」と感じる変化が積み重なっていきます。


  • 朝がラクになった

  • 深く息が吸えるようになった

  • イライラが減った

  • “まだ大丈夫”って思えるようになった



こういう変化こそ、

体の中の偏りが、静かに・確かに動いた証拠です。






◆ スッキリの積み重ねが、“薬に頼らない日”につながっていく



頭痛や肩こり、胃の不調など、

「症状が出そうだから、なんとなく薬を飲む」ことが日常になっている方も多いと思います。


経絡治療を受けていく中で、


  • 「今日は薬を飲まずに済んだ」

  • 「なんとなく前より痛くならなくなった」

  • 「いつの間にか薬を飲む回数が減っていた」



といった変化が少しずつ起こってくることがあります。


これは、無理に症状を抑えるのではなく、

体が本来のリズムを取り戻した結果です。


「なんかスッキリした」という感覚の積み重ねが、

日々の選択を変えていく——薬に頼らない自分になっていく


それも、整える施術の静かな力のひとつです。


“こんなことで相談していいのかな”って思うようなことこそ、

経絡治療で整えていけるかもしれません。


気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。


 
 
 

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