「風邪ひきそう…」そんなとき、鍼灸でできること
- 綾子 角田
- 5月14日
- 読了時間: 3分
朝起きたら、なんだか首の後ろがゾクゾク。
熱はないけど、ちょっとだるい。声が少しかすれる。
こういう時、「まだ病院に行くほどでもないし」と様子を見ているうちに、
本格的な風邪になってしまうことってありませんか?
経絡治療では、こうした「風邪の入り口」のような状態にもアプローチできます。
今日は、そんなちょっとした“風邪っぽさ”に対して、鍼灸でできることをお話しします。

◆ 「まだ風邪じゃない」時に、体はサインを出している
風邪の初期は、まだ熱も咳もはっきりしないことが多いです。
でも、体は小さく反応を始めています。
なんかゾクっとする
肩甲骨の内側が重だるい
ぼーっとする
なんとなく食欲が落ちている
こういった状態は、「風邪の一歩手前」のサインかもしれません。
経絡治療では、こうした“まだ病気じゃないけど元気じゃない”状態に目を向けます。
◆脈には出る「入りかけの風邪」を追い出す
風邪のはじまりでは、体の表面(皮膚や筋肉)がうまく働けていないことがあります。
外から来た冷えやウイルスに反応できず、じわじわと中に入ってしまう。
鍼灸では、体表にある経絡(ツボの道すじ)にやさしく刺激を入れることで、
「ここから入ってきてるな」と感じる部分の流れを整え、自然な回復力を助けていきます。
たとえばこんな施術をします:
呼吸器に関係するツボに鍼をする
手にあるツボで、体に入った熱を取り除く
さらに風邪と認識できる発熱症状が出ていれば、使用するツボを変えて、お灸をしたりします。
◆ 風邪が長引いているときも鍼灸でできることはあります
「もう治ったと思っていたのに、咳だけ残っている」
「熱はないのに、なんとなくだるい」
そんな“抜けきらない風邪”にも、鍼灸は役立つことがあります。
経絡治療では、その人の体質や回復力の状態を見ながら、
「もうひと押し」必要な部分をやさしく整えていきます。
体がだるいときには、発熱が治まっていても東洋医学的な熱が体に残っていることが考えられます。
正気が消耗してしまい、食欲がなくなる、食べたくないときは臓腑の機能を上げるようにします。
咳喘息になってしまったら、まずは呼吸器内科に行っていただくことが良いです。
そして、呼吸のときに使う筋肉や、咳で硬くなってしまった場所を柔らかくします。
【まとめ】
風邪はひいてしまった後よりも、ひく前・ひきかけのタイミングがとても大事です。
「ちょっとだるい」「少しおかしい」そのくらいの時にこそ、
鍼灸で整えることで、本格的な風邪を防げることもあるのです。
Iluminarでは、まだはっきり症状が出ていない不調にも、
あなたの体が出している“微細なサイン”に気づいて、やさしく整える施術を行っています。
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