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肩こりは“熱”のサイン?陰虚から始まる体の偏り

「肩こりがずっと取れない」

そう感じている方は少なくありません。

マッサージしても、一時的には軽くなっても、またすぐ戻ってしまう…


実はそのコリ、ただの筋肉疲労ではなく、体の“中の熱”が原因になっている場合があるんです。


今日は、経絡治療の視点から、「陰虚」と「熱」が肩こりにどう関わっているかを、わかりやすくお話します。



つい手が伸びますね。
つい手が伸びますね。



◆ 陰虚(いんきょ)って何?


“陰”とは、体の中の「潤い」「冷やす力」「静かに保つ力」。

それが足りなくなる状態を「陰虚」と言います。


陰が足りないと、本来冷ましておくべき部分に**“熱”が生じてしまう**んです。

これを「虚熱(きょねつ)」と呼びます。


この熱が、頭や胸、肩のあたりにとどまりやすいと、

・のぼせ

・イライラ

・寝つきが悪い

・肩や首の緊張

といった状態が出てくることがあります。





◆ コリは“熱がとどまっているサイン”



「肩こり」という言葉は筋肉の話に聞こえるかもしれませんが、

経絡治療では、その部位に“熱が偏在している”状態として捉えることがあります。


たとえば:


  • 夕方以降に強くなる

  • 痛みが“熱っぽい”“張りつめた感じ”

  • 目の奥が熱いような疲労感もある



こうしたときは、単なる筋肉の疲れではなく、

陰が足りないことで発生した熱が、うまく抜けずに停滞している可能性があります。




◆ 施術は「熱を散らす」「陰を補う」ように



経絡治療では、コリのある場所に無理に刺激を加えるのではなく、

・熱がこもっている場所の“抜け道”を探す

・体全体の潤いや静けさを助ける施術を行う

ことで、自然とコリがやわらいでいくように整えていきます。


実際、肩に直接触れていなくても、

脈やお腹、脚のツボを調整することで、

「さっきより肩が軽い」と感じていただけることがあります。




【まとめ】



ずっと取れないコリや緊張は、体の“熱”のサインかもしれません。

特に、潤いが足りなくなったり、休めない状態が続いたりすると、体は知らず知らず熱を生んでしまうんです。


その熱が“止まっている場所”に、コリや痛みとして出てきます。


経絡治療では、こうした偏りを静かに整え、体の中の熱や潤いのバランスを取り戻していくお手伝いをしています。

「ただほぐす」では届かない、体の内側からのケア。

肩こりに悩んでいる方には、ぜひ知ってほしい考え方です。

 
 
 

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