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脈診とは「からだの今の声」|経絡治療で見る脈の話

2025年5月7日
読了時間: 4分

更新日:6 日前

「脈を取りますね」と言われたことはありますか?


病院でも脈拍数を測ることはありますが、東洋医学では、脈の速さや強さだけでなく、指にどう触れるのか、その質感まで見ていきます。

私が行っている経絡治療でも、この「脈」をとても大切にしています。


手首にそっと指を当てて、今の体がどんな状態なのかを感じ取る。

今日は、そんな“脈の見方”についてお話します。

左右の手首には、それぞれ3か所ずつ、合わせて6か所の脈を見る場所があります。

経絡治療では、この6か所にそれぞれ臓腑を配当し、脈の出方を見ながら、どの経絡に変化が出ているのかを考えていきます。



患者さんの両手首の脈を施術者が見ている。
脈診で東洋医学の六蔵六腑を見ています。

脈は「からだの今の声」


経絡治療では、脈を通して、東洋医学でいう寒熱や気・津液の状態、緊張の強さなどを見ていきます。

目では見えない体の状態を、手で“見る”ような感覚です。

脈を見るときには、

  • 浮いているのか、沈んでいるのか

  • 速いのか、ゆっくりなのか

  • 強いのか、弱いのか

  • 指の下ではっきり触れるのか、途中でぼやけるのか

  • 硬いのか、やわらかいのか


そんな違いを指先で感じ取っています。

たとえば、脈がいつもより表面にはっきり出ているときに、体に熱がこもっていたり、風邪のひき始めだったりすることがあります。

ゆっくりした脈のときに、冷えや気力の低下が重なっていることもあります。

ただ、脈だけを一つ取り出して「この脈だからこの状態」と決めるわけではありません。

問診で聞いたことや、実際に体に触れたときの状態も合わせながら、その日の体を考えていきます。


他にも腹診をしたり、全身の状態を総合して施術を組み立てていきます。



施術中に脈が変わる?


経絡治療をしていると、施術の途中で脈の触れ方が変わることがあります。

あるツボに鍼をしたあとに、


・硬かった脈がふっとやわらかくなる

・跳ねるような感じが落ち着いてくる

・速かった脈が少しゆっくりしてくる


そんな変化が、指の下から伝わってくることがあります。

私はこの変化も見ながら、

もう少し刺激を加えるのか。ここで止めるのか。次はどこを見ていくのか。

その後の施術を考えています。


そのため、施術前だけ脈を見ることもあれば、途中でもう一度見たり、施術の最後にもう一度見たりすることもあります。

脈診は、最初に治療方針を決めるためだけのものではなく、施術を進めながら体の変化を読むためにも使っています。



脈を読むのは“結果”ではなく“対話”


「この脈だからこの病気」という読み方をするものではありません。

私にとって脈は、体との“対話”のためにある感覚でもあります。

毎回、同じ脈が出るわけではありません。


食事や睡眠、疲労、感情、天気などによっても、脈の触れ方は変わります。

いつもより脈がよく触れるなと思って話を聞いてみると、「そういえば少し喉がおかしい」「昨日からなんとなく寒気がする」ということもあります。

そうした問診の内容や、体に触れたときの所見と脈を合わせながら、その日の施術を組み立てていきます。

そして、この脈診から、どの経絡を中心に見ていくのか、どこに鍼を使っていくのかも大まかに決まっていきます。



脈から、その日の体を見ていく


脈は、手で触れる体からのメッセージ。

経絡治療では、こうした目には見えない変化も大切にしています。

症状がどこに出ているのかを見ることと同じように、今の体がどんな状態にあるのかを脈から読んでいくことも、施術を組み立てるための大事な手がかりです。


もし、言葉にしづらい不調を感じていたら、

それは脈が、あなたの気持ちを代弁してくれるかもしれません。


どうぞ、一緒にその声に耳を傾けてみましょう。


この記事を書いた治療院

Iluminar鍼灸マッサージ治療院は、吉祥寺駅からバスで約5分、成蹊大学近くにあります。Iluminar鍼灸マッサージ治療院

〒 180-0001東京都武蔵野市吉祥寺北町3-4-3 メゾン・ド・アルザス 102



治療院入り口にあるイルミナル鍼灸マッサージ治療院の看板。ピンク色の羽根のようなロゴマークの下に治療院の名前が書いてある。

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