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慢性肩こりの鍼灸|呼吸・緊張・自律神経との関係

  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

毎日肩が重くて、動く気になれない。

デスクワークが終わる頃には、首と肩がガチガチになっている。

マッサージを受けると少し楽になるけれど、数日するとまた元に戻ってしまう。


そんな悩みを抱えている方は、とても多いのではないでしょうか。

肩こりは、多くの方が日常的に抱えている症状の一つです。

しかし実際には、「肩を揉めば改善する」という単純な問題だけではないケースも少なくありません。






肩こりの場所だけを揉んでも、戻ってしまうことがあります


肩こりを感じる場所として多いのは、首から肩にかけての部分です。

実際に触ってみると、


  • 僧帽筋

  • 肩甲挙筋


といった筋肉が、とても硬くなっている方は多く、板のような硬さになっていることもあります。


もちろん、こうした筋肉の緊張自体も肩こりの原因の一つです。

ですが、


「肩を揉んでもすぐ戻る」

「毎週通っても改善しない」


という場合、肩の筋肉だけを見ていても十分ではないことがあります。

肩こりは、“肩だけ”で起きているわけではないからです。



首の前側や小さな筋肉の緊張が、肩こりに関係していることがあります


肩や首を支えているのは、僧帽筋のような大きな筋肉だけではありません。

例えば、


  • 胸鎖乳突筋

  • 斜角筋

  • 後頭下筋群


といった首の前側や深い部分にある小さな筋肉も、頭や首を支えるために常に働いています。


特に後頭下筋群は、目の動きや頭の位置にも関係しているため、


  • 長時間のデスクワーク

  • スマートフォン

  • 眼精疲労


などの影響を強く受けやすい場所でもあります。

こうした小さな筋肉は、自分では“凝っている”と自覚しにくいことも多いのですが、実際に触ってみると非常に強い緊張が出ていることがあります。


そして、この深い緊張が続くことで、肩周囲の筋肉にも負担が集中し、慢性的な肩こりにつながっていきます。



呼吸の浅さや食いしばりが、首肩の緊張を強めていることがあります


慢性的な肩こりに関係する首肩の緊張、呼吸の浅さ、眼精疲労、姿勢などを柔らかいイラストで表現した画像


慢性的な肩こりの方では、


  • 姿勢の崩れ

  • 呼吸の浅さ

  • 食いしばり

  • 緊張しやすい状態


などが重なっていることも少なくありません。

例えば、


  • デスクワークで同じ姿勢を続けている

  • 集中すると止まれない

  • ストレスを感じやすい

  • 気づくと歯を噛み締めている

  • 朝起きた時から首肩が硬い

  • 深く息を吐けない

  • “力を抜く感覚”がわからない


こうした状態が続くと、体は常に緊張モードに入りやすくなります。

すると、本来は細かくバランスを取りながら働いている首周囲の小さな筋肉が休めなくなり、首や肩に負担が集中していきます。


経絡治療では交感神経の高ぶりを「肝怒」と捉え、「緊脈」として脈診で指に触れる事ができます。

実際に脈を診ると、交感神経が高ぶっている方では「緊脈」と呼ばれる、張り詰めたような脈が触れることがあります。


施術では、この緊脈が少しずつなだらかになることも、体の緊張がほどけていく一つの指標として見ています。



なぜ肩をほぐしても、また戻ってしまうのでしょうか


肩をマッサージしたり温めたりすると、とても気持ちよく感じます。


「このままずっと楽だったらいいのに」


と思ったことがある方も多いと思います。

ですが、肩こりの背景には、


  • 呼吸の浅さ

  • 首前の緊張

  • 食いしばり

  • ストレス

  • 長時間の緊張状態


などが重なっていることがあります。

そのため、肩の筋肉だけを一時的に緩めても、体全体の緊張状態が変わらなければ、再び肩に負担が集まりやすくなります。


Iluminarでは、この凝りの状態を「熱の停滞」として捉えています。

熱は上に昇る性質を持っているため、体の中で発生した熱は多くの場合、鎖骨周囲や側頭部、肩甲骨の間などに円形の硬結として触れることがあります。


その結果、

  • 首肩

  • 後頭部

  • 肩甲骨周囲

  • 背中


などに強い硬さとして現れることがあります。

呼吸が浅くなっている方では、胸郭の動き自体が悪くなり、さらに肩周囲へ負担が集中しているケースも少なくありません。



鍼灸治療では、肩こりをどのように見ていくのか


当院では、肩こりのある場所だけを見ているわけではありません。

脈診を行い、


  • 緊張の強さ

  • 熱の偏り

  • 胃腸の状態

  • 呼吸の状態


などを確認しながら、全体を見ていきます。

例えば、


  • 胃腸の負担

  • 婦人科系の影響

  • ストレスによる緊張


などが、首肩へ影響していることもあります。

また、実際に触っていくと、


  • 鎖骨周囲

  • 首の前側

  • 側頭部

  • 後頭部

  • 肩甲骨の間


などに、円形の硬結のような反応が出ていることがあります。

こうした「熱が停滞している場所」を確認しながら、局所だけでなく全体の緊張がほどけるよう施術を行っています。


呼吸のしやすさを見るために、


  • お腹の緊張

  • 胸郭の動き


などを確認することもあります。


慢性的な肩こりで負担が集まりやすい首前、後頭部、肩甲骨周囲、胸郭などの緊張や熱の停滞を示した触診イメージ図


緊張がほどけていく時、体には変化が現れます


施術中、患者さんは

  • 呼吸が深くなる

  • 大きくため息を吐く

  • お腹が鳴る

  • 眠ってしまう

  • 皮膚の張り方が変わる


といった無意識の変化が見られることがあります。

また、


  • 関節の位置

  • 力の入り方

  • 体の重心


などが変化していくこともあります。


施術後に、

「なんだか分からないけど、体がスッキリする」

と言われることがありますが、それも体全体の緊張がほどけた一つの反応として捉えています。



慢性的な肩こりを改善するために大切なこと


慢性的な肩こりは、単純に「肩が疲れている」というだけではなく、


  • 呼吸

  • 食いしばり

  • 姿勢

  • ストレス

  • 自律神経の緊張

  • 熱の偏在


などが複雑に重なって起こっていることがあります。

そのため、

「肩だけをほぐす」

という考え方だけでは改善しきれないケースも少なくありません。

なかなか改善しない肩こりでは、首肩以外も含めた全身の状態から見直していくことが大切だと考えています。


繰り返す慢性的な肩こりでお悩みの方へ


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