治らない腰痛はどこを見る?
- 綾子 角田
- 3月4日
- 読了時間: 4分
Iluminar鍼灸マッサージ治療院 かくたです。
今回は、腰痛の治療で見ていること。
腰痛を2つのタイプに分けるとぎっくり腰は急性、ずっと痛んでいるのは慢性
とざっくりと分類します。
そして今回は慢性の腰痛について。
腰痛はほとんどの人が痛くなったことがあると思います。
運動をすると痛い、運転中に痛くなる、長時間歩くと痛くなる、仕事の動作で痛みが出る
様々な状況で痛みが出ますね。
1日おきに整骨院に行っている
マッサージしてもらった時はいいんだけど、家に帰るともう痛い
マッサージしてもらった後、痛みが一度増えるんだけどその後すっきりする
多分、効いてるんだと思う…
患者さんからよくこのように、これまでの治療経過をお話しいただくことがあります。
色々なところに通ってこのような治療状況の場合は、今の治療を一度考え直した方がいいかもしれません。
☑️1日おきに整骨院に行っている
→数ヶ月も通っているならそれは治療ではなく慰安です
☑️マッサージしてもらった時はいいんだけど、家に帰るともう痛い
→触っているだけで根本から治す治療とは違うかもしれません
☑️マッサージしてもらった後、痛みが一度増えるんだけどその後すっきりする
→恐らく揉み返しが起きて(刺激しすぎ)、元に戻っただけと推測します
☑️多分、効いてるんだと思う…
→治療開始の時と比べてみてください。楽になったことがあれば効いているかと思いますが、実感がなければ治療方針を考え直した方がいいかもしれません。
まず、四六時中何をしていても痛い、どの動作や姿勢でも痛みが変わらない、痛み止めなども効かない、温まっても冷やしても痛い、時間を追うごとに痛みが増していく
この状況は整骨院でも鍼灸院でもマッサージでもなく、病院で検査が必要です。
その上で鍼灸治療などを始めましょう。
腰痛の治療は、腰ですが初めに仰向けで治療しています。
「まず痛いところから施術して欲しいの!」
そうおっしゃる気持ちもよく分かります。
痛いところを見て欲しいですよね。
本当はそうしたいところですが、玉ねぎの皮のように痛みの本質に行く前に他に影響を及ぼしているところを取って行った方が、体への刺激の量も抑えられて痛みが再び強く出にくい状態になっていきます。

腰痛といっても幅広く、痛みの場所によって治療するところが変わります。
仰向けで施術を始める時に、女性に多くみられる骨盤の上側に帯を巻いたような痛みが出ている場合はお腹の方にも反応が出るのでお腹側にも鍼をします。
また便通が悪い人はお腹の調子を整えるように便秘や下痢の治療も考えて施術しています。
また鼠径部のところにある筋肉の硬さも見ています。
そしてうつ伏せでは痛みが出ている場所がどんなところか触ります。
痛みが出て自分で触るときに
横から触るのか
後ろから触るのか
背中の上なのか
お尻のところを触るのか
痛みの場所はそれぞれ違い、普段どのように気にして手で触っているかもポイントです。
腰の筋肉の硬さに加えて、肩甲骨に近いところの背中の硬さや下肢の硬さも確認していきます。
痛みのある場所は触ると硬くなっているのでそれが
筋肉表面にあるのか、深いところにあるのか
動くと痛いのか、じっとしている時に痛くなってくるのか
この判断も施術方針が変わってくるので重要な情報です。

慢性的な硬さがあると足に痺れが出ることもあります。
痺れがどれくらいの強さで、
どこからどこまで痺れているのか
痺れ以外に症状が出ているか
こう言ったことも確認していきます。
痺れがある場合は痺れに対する施術をしますが、痺れの治療についてはまた別の時に。
これまでにぎっくり腰で痛めたことがある人は治りきっていない人が多いと思います。
きっとぎっくり腰の時にできた瘢痕治癒した場所に硬さが残っているので、何度も再発しやすい状態になっているのでしょう。
これは手技(マッサージなど)で押したり揉んだりするよりも、鍼でピンポイントに硬さを取ってあげるほうが早いです。
マッサージは周辺筋肉は緩みますが、その瘢痕治癒したところの硬さを取るのは圧倒的に鍼灸の方が早いです。
また腰痛は姿勢も筋力も関係してきます。
痛みが落ち着いてきたら正しい姿勢を取って維持できるようになるといいですね。
すっきり治りきらない腰痛をお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。
Iluminar鍼灸マッサージ治療院
〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町3−4−3メゾンドアルザス102
ローソン吉祥寺北町店さんとアジアン料理ハナさんの間の道を入ってすぐの右手ドアが入り口です。

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