自律神経失調症で胃腸に出るタイプ。その不調の原因と対策を解説
- 綾子 角田
- 4月19日
- 読了時間: 3分
日常生活を送っている時に、ふとこんな症状を感じることはありませんか?
胃がムカムカする
食欲が不安定
ストレスでお腹の調子が悪くなる
便秘や下痢を繰り返す
病院で検査をしても「異常なし」と言われたのに、なんだか調子が悪い…。
そんな方はもしかすると、「自律神経の乱れ」による胃腸の不調、いわゆる「胃腸型の自律神経失調症」かもしれません。(医学的な分類ではありません)
自律神経失調症とは?
自律神経とは、私たちが意識しなくても働いている神経で、内臓の働きや体温、睡眠、呼吸などをコントロールしています。
この自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」のバランスで成り立っています。
ところが、ストレスや不規則な生活、過労などが続くとこのバランスが崩れ、さまざまな不調が現れるようになります。それが「自律神経失調症」です。
胃腸型の特徴とは?
自律神経失調症の中でも「胃腸型」は、主に消化器の不調が目立つタイプです。
このタイプは、周囲の環境や気温、ストレスなどにより胃腸の調子が崩れやすくなります。
副交感神経の働きが乱れると消化液の分泌や腸の働きがうまくいかなくなり、食後の不快感や便通の異常が起こるのです。
よくある症状
胃腸型の方に見られる具体的な症状や病名には、以下のようなものがあります。
逆流性食道炎
神経性胃炎
機能性ディスペプシア
過敏性腸症候群
神経性下痢
潰瘍性大腸炎
便通障害
など、これ以外にもあります

原因とメカニズム
ストレスなどにより自律神経が乱れると、以下のような流れで胃腸に不調が現れます。
胃や腸の運動が不安定になり、食べ物がうまく消化できない
胃酸の分泌が過剰または不足し、胃のむかつきや胃痛が出る
腸内環境が悪化し、便秘や下痢を繰り返す
緊張によってお腹が張る
血の巡りが低下し、全身がだるくなる
対処法
食生活の見直し
冷たいものを飲みすぎたり、辛いものを食べすぎたり胃腸への負担を避ける
お腹を温める
お通じの様子がおかしい時は、お腹を温めてみる
お腹を触ってみて、指先だけ曲げて入っていかないようであれば緊張している可能性
ストレスケア
深呼吸(自律神経を整える効果あり)、軽い運動、瞑想、リラックスできる環境を作る
早く寝る、無理しない
鍼灸治療(おすすめです!!)
胃腸症状は鍼灸治療でもメジャーな分類なので、多くの先生が対応できると思います。
鍼灸師と言っても内科系は得意ではない先生もいるので、まずは気になっている先生に 問い合わせてみるのがいいと思います。
できれば、何かの理論に則って本治法といったような体の調子を整えるような治療をしている先生のところにお願いするのがいいかなと思います。

もちろん、私も治療します!
問診、脈診、腹診(これ大事!)、触診をして
必要があれば円筒灸、てい鍼をします。
本治法は足のツボを使うことがほとんどです
お腹の所見に鍼を使っていき、背中の所見にも鍼をしていきます

まとめ
「なんとなく調子が悪い」
「検査では異常がないけど不快感が続く」
そんな症状が続くとき、胃腸型の自律神経失調症かもしれません。
原因がわからず不安になることもあるかと思いますが、体からのサインを見逃さず、丁寧にケアすることで、少しずつ整えていくことができます。
必要以上に我慢せず、信頼できる専門家に相談してみてくださいね。
Comments