私が鍼灸師になった理由②
- 綾子 角田
- 9月12日
- 読了時間: 3分

〜手技からはじまり、東洋医学に惹かれて〜
鍼灸師の学校には「本科」と「専科」があります。
本科では、鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師の三資格が取得でき、
専科では、鍼師と灸師の二資格を目指します。
私は“手技”をしっかり学びたかったので、三資格が取れる「本科」を選びました。
でも、この本科というコースは全国的にも数が少なく、
中でも「昼の本科」はとても人気で、かなりの高倍率だと聞いていました。
♦︎ 鍼灸と出会い、惹かれていく感覚
もともとは手技を学ぶことを目的に入学したはずなのに、
東洋医学に触れていくうちに、その世界にどんどん惹き込まれていきました。
陰陽五行、経絡経穴、気血津液…。
東洋医学独自の人体観や思想、理論が、日常の中にも自然にリンクしていく。
そんな不思議な感覚がありました。
たとえば──
「陰極まれば陽になる、陽極まれば陰になる」という言葉。
これ、すごく東洋医学らしい発想なんです。
「あ〜お腹空いたな〜」と思っていたのに、
ずっと食べずにいたら「なんか、もう空いてないかも?」と感じる。
そんな経験、ありませんか?
こうした身体の感覚のうつろい方に、
東洋医学の世界観がぴったりはまっていくのが面白かったのです。

♦︎ 体の中を知りたくなった
鍼を持つ練習、灸をひねる練習を重ねながら、
「これで人の体をどう変えていけるのか?」という興味も湧いてきました。
経絡はどこをどう巡っているのか?
ツボ(経穴)は、なぜそこにあって、どう作用するのか?
学べば学ぶほど、人の体ってこんなに奥深かったのか…と驚きの連続でした。

♦︎ 現代に活きる東洋医学の視点
ストレス社会の今、体の不調の出方もどんどん変わってきていると言われます。
それでも、東洋医学の理論に立ち返れば、体の声にちゃんと耳を傾けられる。
問診・脈診・腹診・触診──
どれをとっても、患者さんのリアルタイムの体の声を聞ける手段になります。
これは、私が鍼灸師になりたいと思った、いちばんの理由かもしれません。
♦︎ 私の手と、歳を重ねても続けられる施術
鍼灸という施術スタイルは、
施術者の身体的な負担が少ないという点でも魅力的でした。
“指が動けば続けられる”。
そんな将来像を思い描いたのも、鍼灸師という選択に背中を押した理由のひとつです。

♦︎ 気づけば、東洋医学の世界に
手技のために専門学校に入った私が、
気づけば東洋医学とその人体観に惹かれて、鍼灸という道具で人を支えたいと思っていました。
これが、私が鍼灸師になった理由です。
今は、さまざまな人の体に触れ、
人生そのものに関わらせていただいています。
あのとき、この道を選んで本当に良かった。
そう思いながら、これからも鍼灸あん摩マッサージ指圧を通じて、
体と心に寄り添う施術者であり続けたいと思っています。
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