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私が鍼灸師になった理由②


ガラスシャーレに入っている滅菌用の鍼管と鍼。
使い捨てではない滅菌用の鍼。この鍼の刺され心地はディスポにない良さが。現在施術で使っているのは基本的に使い捨てです。


〜手技からはじまり、東洋医学に惹かれて〜



鍼灸師の学校には「本科」と「専科」があります。

本科では、鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師の三資格が取得でき、

専科では、鍼師と灸師の二資格を目指します。


私は“手技”をしっかり学びたかったので、三資格が取れる「本科」を選びました。

でも、この本科というコースは全国的にも数が少なく、

中でも「昼の本科」はとても人気で、かなりの高倍率だと聞いていました。





♦︎ 鍼灸と出会い、惹かれていく感覚



もともとは手技を学ぶことを目的に入学したはずなのに、

東洋医学に触れていくうちに、その世界にどんどん惹き込まれていきました。


陰陽五行、経絡経穴、気血津液…。

東洋医学独自の人体観や思想、理論が、日常の中にも自然にリンクしていく。

そんな不思議な感覚がありました。


たとえば──

「陰極まれば陽になる、陽極まれば陰になる」という言葉。

これ、すごく東洋医学らしい発想なんです。


「あ〜お腹空いたな〜」と思っていたのに、

ずっと食べずにいたら「なんか、もう空いてないかも?」と感じる。

そんな経験、ありませんか?


こうした身体の感覚のうつろい方に、

東洋医学の世界観がぴったりはまっていくのが面白かったのです。




経絡経穴の教科書。経穴と図が載っていて書き込みがしてある。
学生の頃の教科書。経絡の流れと経穴だけではなく、どこにツボを取るかも覚えないといけません。難しい漢字が沢山あるので、暗記も大変でした。



♦︎ 体の中を知りたくなった



鍼を持つ練習、灸をひねる練習を重ねながら、

「これで人の体をどう変えていけるのか?」という興味も湧いてきました。


経絡はどこをどう巡っているのか?

ツボ(経穴)は、なぜそこにあって、どう作用するのか?

学べば学ぶほど、人の体ってこんなに奥深かったのか…と驚きの連続でした。


トレーに乗っているふわふわしたもぐさ。
今はもぐさを使う先生も減っているようですが、特別な良さがあります。


♦︎ 現代に活きる東洋医学の視点



ストレス社会の今、体の不調の出方もどんどん変わってきていると言われます。

それでも、東洋医学の理論に立ち返れば、体の声にちゃんと耳を傾けられる


問診・脈診・腹診・触診──

どれをとっても、患者さんのリアルタイムの体の声を聞ける手段になります。

これは、私が鍼灸師になりたいと思った、いちばんの理由かもしれません。






♦︎ 私の手と、歳を重ねても続けられる施術



鍼灸という施術スタイルは、

施術者の身体的な負担が少ないという点でも魅力的でした。


“指が動けば続けられる”。

そんな将来像を思い描いたのも、鍼灸師という選択に背中を押した理由のひとつです。




鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師の免許が壁に飾られている。
三免許持っている人をあはき師、もしくは三療師とも言います。



♦︎ 気づけば、東洋医学の世界に



手技のために専門学校に入った私が、

気づけば東洋医学とその人体観に惹かれて、鍼灸という道具で人を支えたいと思っていました。


これが、私が鍼灸師になった理由です。



今は、さまざまな人の体に触れ、

人生そのものに関わらせていただいています。


あのとき、この道を選んで本当に良かった。

そう思いながら、これからも鍼灸あん摩マッサージ指圧を通じて、

体と心に寄り添う施術者であり続けたいと思っています。




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