【勉強会レポート】股関節の痛みと痺れに対する鍼灸アプローチ
- 綾子 角田
- 9月18日
- 読了時間: 3分
更新日:9月18日
2025年9月15日(日)、医療鍼灸協会主催の講習会
「医鍼連携を推進・鍼灸師を育成するための講習会」に参加してきました。
2ヶ月ぶりの開催で、今回もとても楽しみにしていた勉強会でした。

テーマは「股関節まわりの痛み・痺れ」
前回の「腰下肢痛」と重なる部分もありますが、
股関節やその周囲の痛みや痺れは、患者さんごとに表現の仕方が異なることが多いです。
たとえば「腰が痛い」と言っていても、実はお尻だったり、
「股関節が痛い」と思っていたら、実際はお尻の深部にある筋肉が原因だったり。
本人にとっても“どこが痛いのか分かりにくい”部位のひとつなんです。
股関節ってどこ?
股関節は体幹と下肢をつなぐ非常に重要な関節で、
多方向に動かせるのが特徴です。
ただし、股関節そのものを手で直接触るのは難しく、
骨盤の深部、筋肉や靭帯に囲まれた場所にあります。
そのため、周囲の筋肉や神経の影響を受けやすい構造でもあります。

🪡 鍼灸でできるアプローチの多様性
今回の講義では、以下の4つの視点から股関節まわりの症状について学びました:
現代医学(股関節周辺の痛み)
現代鍼灸(腰部脊柱管狭窄症)
中医学(下肢痛)
経絡治療(坐骨神経痛)
特に現代鍼灸や中医学の視点は、私自身が普段あまり使っていない分野なので、
とても新鮮で、施術の引き出しを増やすヒントがたくさんありました。
なかでも、「腰部脊柱管狭窄症」に対する自宅でできるセルフケアは、
患者さんにも伝えたい簡単な内容だったので、早速現場でも活かしたいと思います。
🪡 私の視点:坐骨神経痛と“痺れ”への経絡治療
今回の講義を受けながら、あらためて坐骨神経痛による痛み・痺れについて考えました。
多くの方が手術や投薬によって一時的に症状が改善しても、
「痺れだけが残っている」というケースはよくあります。
私の施術では、まず下肢に出ている痺れの原因を、触診で丁寧に探ります。
痺れの出方にはある程度のパターンがあるため、
どこを触ると痺れが再現されるか、硬結があるかどうかを確認します。
そのうえで、
鍼を使う
必要に応じてお灸を使う
など、その方に合ったアプローチを選びます。
もちろん、鍼灸が苦手な方には手技でも対応します!
⚠️ 鍼灸だけに頼らず、医療連携も大切に
手に明らかな硬結が触れないような痺れの場合、
病院での画像検査をおすすめすることもあります。
特に脊柱の神経の圧迫などが疑われる場合は、
早期に医療機関と連携する判断がとても重要です。
鍼灸だけにこだわるのではなく、
必要な時には医療の力も借りる。
それが、患者さんにとってベストな選択になると思っています。
🚶♂️痺れや痛みが生活に与える影響
腰痛や下肢痛が続くと、
歩く距離が減る
運動量が減る
筋力が落ちる
→ 結果的にフレイルや要介護リスクが高まることもあります。
鍼灸では、特に症状が出始めて早い段階での施術が有効と言われています。
ただし、長年悩んでいる方にも改善の可能性はあります。
🌱おわりに
「昔からあるから仕方ない」と我慢している痺れや違和感も、
もしかしたら今の状態より軽くできるかもしれません。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください🪡

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