🪷私が鍼灸師になった理由
- 綾子 角田
- 6月24日
- 読了時間: 3分
こんにちは、Iluminar鍼灸マッサージ治療院のあやです。
今回は、「どうして鍼灸師になったの?」とよく聞かれるので、少しだけ長めに、自分のことを綴ってみようと思います。
鍼灸一筋で突き進んできたわけじゃないけれど…今ここにいるのは、きっと偶然じゃない。そんなお話です。
小学校5年生からバスケットボールを始めて、8年間ずっと夢中でプレーしていました。
中学・高校と続ける中で、ケガとの付き合いもずっとありました。
高校では春の大会で前十字靭帯・半月板・内側側副靭帯を損傷。夏の大会までサポーターとテーピングでなんとか出場して、私の選手生活は幕を閉じました。

その頃から接骨院や整形外科が身近な存在で、ケアしてもらうことが“日常”でした。
高校には学生トレーナーがいて、常に手当てしてくれる存在がいたことも、今振り返ると大きな原体験でした。
そして、最後の大きなケガのときに紹介されたのが「鍼灸治療」。
紹介された都内の鍼灸の先生は視覚障害のある方で、録音でカルテを取っていたのがとても印象的でした。
何より、治療後に腫れと痛みがすっと引いたあの体験が、今でも記憶に残っています。
進路を決める頃には、「高校の先生になりたい」という気持ちもあり、大学進学を目指して勉強していました。
でも、再建手術で入院していたときに出会ったトレーナーの方と話をして、揺れていた気持ちが大きく動きました。
“選手として支える側になる”という新しい視点が、私の中にしっくりきたんです。
それで、学生時代お世話になったトレーナーさんの母校である「メディカルトレーナー専門学校」に進学しました。
(今は廃校になってしまいましたが…)そこでは、独自の「運動系医療学」という考え方のもと、昭和から続く多くの手技療法を学びました。
いわば日本版オステオパシーや均整法に近い体形調整というアプローチ。
痛み止めや電気治療では変わらなかった症状が、手技で軽くなる経験にワクワクしていたのを覚えています。
授業のひとつに「東洋医学」があり、初めて“経絡”や“経穴”の世界に触れました。
「目に見えないのに、こんなに体が変わるって何!?」
そんな興味が湧いてきたのです。
ただ、同時に私は、無資格で手技をすることにだんだん違和感も抱くようになっていました。
「このままだと、グレーな立場のまま仕事をすることになる…」
そんな不安が強くなって、
「どうせやるなら資格をちゃんと取って、正々堂々と手技をやりたい」
そう思うようになりました。
当時、東洋医学を教えてくれていた先生に進路相談をしたら、
「同じ年数通うなら、鍼灸とあマ指の両方が取れるコースがいい」と背中を押してくれました。
整形外科の先生にも相談して、日本鍼灸理療専門学校の本科を受験。入学が決まりました。
正直言うと、その時点では「どうしても鍼灸師になりたい!」というより、
「手技を仕事にするには、鍼灸師の資格が必要だから」くらいの気持ちだったと思います。
でも、このあと、私の“施術者としての道”は少しずつ変わっていきます。
経絡治療との出会いを通じて、心と体を両方整えていく鍼灸の可能性にどんどん惹かれていくんです。

…そのお話は、また次回☺️
読んでくださってありがとうございました。
このブログが、これから私の施術を受けてみようかな…と考えている方の安心材料になれば嬉しいです。
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