腰下肢痛ー医療鍼灸協会の講習に参加してきました
- 綾子 角田
- 7月17日
- 読了時間: 3分
更新日:7月31日
2025年7月14日(日)、医療鍼灸協会主催の「医鍼連携を推進・鍼灸師を育成するための講習会」に参加してきました。
今回のテーマは 「腰下肢痛」。
腰痛や坐骨神経痛などの腰下肢痛は、日本人の労働生産性を下げる要因の一つとも言われるほど、身近で悩ましい症状です。
私自身も、これまで多くの腰痛患者さんを施術してきました。

🧠 「痛みの治療」の考え方が変化しています
講習会では、腰下肢痛を含む「痛み」そのものに対する現代の見方が大きく変わってきていることが紹介されていました。
たとえば──
・身体のストレスや生活背景が痛みに大きく関与している
・脳の痛み抑制機能がうまく働かなくなることで、痛みが強く感じられる
…といった内容です。
実は私自身も、痛みに対して脳神経に作用する薬を使用した経験があり、その効果を実感しています。
だからこそ、この「痛みの仕組み」についての理解がもっと広まれば良いと強く感じています。
🪡 鍼灸でできるアプローチの多様性
講習会では、
・現代医学
・現代鍼灸
・中医学
・経絡治療
それぞれの立場からのアプローチが紹介されました。
共通していたのは、「腰だけに鍼をして終わりではない」ということ。
身体を全体的に診ること、そして全身的な治療によって、脳内の痛み抑制物質(エンドルフィンなど)を高めることができる──
それが腰下肢痛の鍼灸治療における、大きなメリットです。
🪡 私の腰痛の施術:経絡治療によるアプローチ
私の施術は経絡治療という伝統的な鍼灸スタイルです。
今回も、師匠である相澤先生が「よく指で触って診ること」の重要性をお話しされていました。
相澤治療院での研修時代から、私は
痛みの原因となっている硬さ(硬結)が、どのような形で、どこに出ているか
それを丁寧に指で触れて見極めること
を繰り返し学び、実践してきました。
実際の施術でも、
「まさにそこが痛かった!」と
患者さんからフィードバックをいただくことが多く、手で感じる触診の大切さを日々実感しています。
🪑 現代人に増えている“じっとしていると痛い”タイプ
座る時間が長くなった現代の生活。
腰痛も「動くと痛い」より、「じっとしていると痛い」というタイプの方が増えています。
その場合、施術の組み立て方も異なります。
・どの部位をどう触るか
・どのように全体を診ていくか
症状の見極めとその背景までを丁寧に捉えることが、施術効果に直結します。
🩹 腰痛を我慢しているあなたへ
「なんとなく痛いけど…まあ、いつか治るかな」
そんな風に痛みをごまかして生活していませんか?
我慢しているうちに慢性化してしまう前に。
ぜひ一度、ご相談ください。




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