自律神経失調症が関係している?心臓と肺の不調。
- 綾子 角田
- 4月24日
- 読了時間: 3分
脈診から見る“心臓”、“肺”と自律神経失調症のつながり
「突然、心臓がドキドキする」
「胸が締め付けられるように苦しい」
「深呼吸しても息が入ってこない」
そんな症状があって病院にいったけれど、検査では異常なし。
そこで思い浮かぶのは“自律神経失調症”です。
私が見ている脈診のやり方では、“心”“肺”という臓が割り当てられていますが、“心”は証(しょう≒診断)には使わないという決まりになっています。
ここで見るのは“肺”を見ていきます。
同じ「心・肺」ですが、東洋医学と西洋医学の考え方が違うので似ていますが、働きが違います。

よくある心臓と肺の関係する自律神経症状
心臓神経症:動悸と胸の違和感、病院での検査では異常なし、不安や緊張が強いと出やすい
異形型狭心症(ストレス誘発型):夜間や安静時に突然の胸痛、特に更年期以降の女性に多い
過換気症候群:息苦しさ、めまい、手足のしびれ、ストレスや過呼吸が引き金に
ストレス型喘息:検査で「喘息」と言われても、実は心理ストレスが主因、季節の変わり目や人間関係で悪化することも
鍼灸治療ではどう治療しているの?
脈診をしたときに、ストレスの影響を受けている臓の緊張を和らげることが大事です。
心臓や、呼吸器も自律神経の働きによって動いています。交感神経がたかぶってしまっているので、たかぶりを抑えて副交感神経とのバランスがとれるようにします。
心臓神経症であれば、胸の胸骨という部分の周辺に硬い線ができるのでその線を取り除くように鍼を使っていきます。
あとは呼吸に関係する症状でも、胸の周辺の硬さが出ているところを触っていきます。
背中側では肩甲骨の周辺にもそれぞれの症状に沿った硬さができてくるので、その部分に鍼を使っていきます。
全体的に緊張していることが多いので、その他にも体に出ている緊張をとっていきます。

病院で何もないと言われるのは辛いですよね
かつて私もこの心臓神経症のような症状が頻発していたことがありました。
私は先天性心疾患(軽度)があるので、数年に一度通院しているので見てもらいましたが、特に異常はありませんでした。
そしてこの苦しい動悸は止まらず、バクバクし始めると不安感も覚えます。
結局は自分で鍼を胸のところに打ったりしたので、少しずつ落ち着いてきました。
このまま苦しくなっていったらどうしよう、という怖さを感じることがあるって身をもって体感しました。
西洋医学では、動悸にはあまりアプローチする方法が多くないですが、鍼灸治療では体調を整える鍼と症状を直接的に抑える鍼の2つでアプローチすることができます。
気圧の変化や、環境の変化が大きい4月。
またゴールデンウイークもあり長期の休み後には憂鬱な気分になりやすい5月。
低気圧の乱高下が続いて体も疲れています。
症状が出ている時は無理をせず、ゆっくりお休みくださいね。
こういった症状が気になる場合、遠慮なくご連絡ください。
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