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経絡治療ってなに?中医学との違いをやさしく解説


最近、「東洋医学」とか「鍼灸」といった言葉が少しずつ身近になってきた気がします。でも「東洋医学っていろいろありそうだけど、結局何が違うの?」と思ったことはありませんか?


私が行っているのは「経絡治療」という、日本独自に発展した鍼灸の方法です。これは「中医学」とはちょっと違う流れを持っていて、じつは“全く別物”といってもいいくらいです。


今回は、そんな「経絡治療とは何か?」という基本と、中医学との違いを、できるだけわかりやすくお話ししてみます。



経絡治療とは?


◆ 「経絡(けいらく)」ってなに?

経絡とは、からだの中を流れる“気”や“血”の通り道。目には見えませんが、経絡の流れに乱れがあると、なんとなく調子が悪かったり、冷えたり、痛みが出たりします。

経絡は例えるなら電車の線路。ツボは駅。なんて例えたりします。


鍼灸師はこの流れを読み取り、気血津液の流れを整えることで、自然治癒力を引き出そうとします。



◆ 経絡治療とは?


経絡治療は、からだ全体の「気の流れ」を見て、不調の根本にアプローチする治療法です。


特徴はこんな感じ:


  • 脈診や腹診など「手で診る」、がとても大事

  • 使う鍼はごく細く、ほとんど痛みがない

  • 刺さない「接触鍼(せっしょくしん)」も使う

  • 「証(しょう)」という体質・状態を見極めて全身に施術する



つまり「今ここが痛いから、ここに鍼!」ではなく、「なぜここが痛くなったのか?」を診て、全体から整えるのが基本の考え方です。



◆ 中医学との違い


よく混同されがちなのが「中医学(中国伝統医学)」です。



◆ 経絡治療と中医学の違い(ざっくり)


項目

経絡治療(日本)

中医学(中国)

診察法

脈診・腹診が中心

問診・舌診など多用

鍼の手技

非常に繊細、刺さない鍼も使用

やや強刺激、筋肉への刺激が主

治療観

気の流れを重視、全身調整

病因に対して証を立て局所治療もあり

系統

日本独自に発展、古典重視

中医基礎理論に基づく


どちらが良い悪いではありません。


私は「脈診ができて優しい鍼で全身に作用できること」を大事にしたいと思って、経絡治療の道を選びました。



ちなみに使用する鍼の太さと刺し方が大きく違うことも特徴です。


筒(鍼管)を使って刺すのが主に日本

鍼をそのまま刺すのは中国


中国鍼は太いので鍼管無しで、サッと刺せます。




上が中国鍼、下は私が治療で使っているものと同じ太さの鍼(0.16mm)
上が中国鍼、下は私が治療で使っているものと同じ太さの鍼(0.16mm)



まとめ


私の鍼灸院では、この経絡治療をベースに、静かに、やさしく、全身のバランスを整えていきます。


中医学のようなパターン分類はせず、その日その時のあなたの「脈」や「お腹」に耳をすませ、ていねいに診て、触れて、整えていく。そんな時間です。


「病名がつかないけどなんとなく不調」という方にも、ぴったりの方法です。


もしよかったら、経絡治療の世界、少しのぞいてみませんか。

 
 
 

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